地方で低収入でアラフォーだけど、「今。幸せだ」と思える3つのこと。

  • URLをコピーしました!

神奈川から秋田に移住して早1年。

訛りや方言は、いまだに聞き取れない。

運転スピードが速く、すぐに煽られる。(50キロ道路を80は出すのが基本)

そして、5人で住むには狭すぎるボロ賃貸アパート。(床はキンキンに冷えていて、隙間風が容赦なく入ってくる)

 

そんな、目に見えない田舎基準への適応から始まった生活。

日々、関東との違いを感じ、当初は嫌悪感すら覚えたいたが、時間の経過と共に芽生えた感情がある。

 

「あれ、なんか幸せかも」

 

特別なことはしていない。

収入は移住前の半分以下だし、妻が働いてくれないと、家族を食べさせてはいけない。

そんな情けない日々なのに、なぜか湧いてくる「幸せ」

それがなんなのか。

自分の整理も踏まえながら、ブログにしたいと。そんなことを思っている。

目次

健康という、当たり前で最強の武器

ストレスが少ない

関東で生活をする中で一番悩まされたのは「健康」

とりわけ、パニック障害や動悸といった、精神的な部分に関わる問題だ。

 

極端な過呼吸を起こすわけではなかったけど、睡眠は浅く、健康診断で異常はないのに、なぜかいつも血圧が高い。

そして、どこかに出かけるたび、パニックになるのではないか。

という恐怖心と戦う日々だった。

 

しかし、移住後、その現象は全くと言っていいほど出ていない。

圧倒的に出会う人が少ないし、自分がフリーランスということもあり、上司や部下に悩まされることはない。

この人間関係については、いわゆる「あるある」だが、別の記事で触れる。

怒りと共に…

早寝早起き

先日、めでたい事に家が建った。

移住して1年以内に家が建つとは自分たちも想像していなかったが、あまりにも寒く不便なアパートが、妻を強く動かした結果、今に至る。

 

それと現在、家にテレビがない。

今後もテレビを設置する予定はないのだが、無くしてみると、テレビが自分たちから奪っていたものがある。

それは「時間」

 

見知らぬ間に奪われていた時間が戻ってきたことで、1日が長くなった感覚があり、必然と、やるべきことをやるようになってきている。

そして、早く起きて、山々と田んぼが広がる景色の中を、これ以上ないブサイクな顔で散歩をする。

そんな犯罪レベルの顔で歩いても、散歩中に人に会うことはない。

この酷い顔を拝めるのは、その辺で遊んでいるカラスか、田んぼにいるサギかキジくらいだ。

健康が生み出す、心の安定

「健康」が、人間の営みの根本であることは、誰もが理解している。

にも関わらず、仕事に忙殺され、帰宅してもテレビに時間を奪われ、自分も気づかない間に蝕まれていく。

よく眠れない。動悸がする。めまいがする。体が重い。

 

「社会人なら当たり前」

 

そんな言葉すら聞こえてきそうだが、それは本当にそうだろうか。

 

僕らは「仕事をするため」に生まれたのでない。

「会社のため」に生きているわけでもない。

でも、仕事は人にとって「必要なもの」だと思う。

 

だけど、そのために不健康になり、思考を奪われ、ロボットのように生きていては、本当の意味での「幸せ」を感じることは難しい気がする。

もし悩んでいるのであれば、一度ペースを落とすなり、立ち止まって、振り返ってみればいい。

これから進むであろう道は、自分の心と同じ方向を向いているだろうか。

川の流れのように、自然に流れているだろうか。

「自由」を感じる

フリーランス

「フリーランス」というと聞こえがいいが、自分の場合は軽配送業。

したがって、プログラミングや英語といった、スペシャルな能力を持ち合わせていない。

当然ながら、収入もしっかりと平均以下だ。

 

仕事内容は、ただただ荷物を運ぶだけの肉体労働ではあるのだが、それだとしても、雇われているかどうかは、「自由度」に大きく関わってくる。

当然、良い面もあれば悪い面もあるが、「自由度」を基準にするのであれば、この働き方は自分に適している。

 

仕事がないこともあるが、基本は自分で仕事を「する・しない」を選択できるし、休みたい時に休める。

当然、その日の報酬は減ってしまうわけだが、体調や気分、はたまた天気によって、仕事をするしないを自分で選択できるのは、この上ない。

当然、休むために上司や同僚の許可などいらないし、「誰かに迷惑がかかるかも…」なんて心配もない。

せいぜい、「稼げなかった分は浪費しないようにしよう」と思うくらいだろうか。

田舎での生活

田舎と言っても、人口は7万人前後いる。

しかし、高いビルやマンションはないどころか、山々に囲まれ、田園風景が広がっている。

 

家の周辺をランニングや散歩をしても、ほとんど人に出くわさないし、車も少ない。

渋滞しているところを見た事がないのだが、その反面、無駄にスピードを出している車が多く、その部分に関しては、首都圏よりよっぽど怖い。(1車線なのに普通に追い越してくる)

 

また、「知り合いがいない」という環境も、意外と自由度が高い。

人目を気にする必要はないし、別に悪く言われようが構わない。

 

移住前は地元で仕事をしていたため、街を歩くと顔見知りによく出会したが、退職後は外に出るのが嫌になり、引きこもった。

職場でも「しっかりしていないと」とか、「〇〇さん家の旦那さん。お父さん」と言った見られ方も意識していたが、今は何もない。

 

移住者の立ち位置としては、元々がこの県の生まれならウェルカムだが、特に縁のない自分のような移住者は、どちらかというと「よそ者」に近い。

最初は、輪の中に入らなくてはと思ったが、今は全くそう思わない。

むしろ、その「よそ者感」が、かえって自分のペースを作ってくれているようにすら感じている。

家族との時間

諸行無常

仏教的な考え方が好きで、仏教の本をいくつか読んだ。

「諸行無常」なんてのは、誰もが聞いた事がある言葉で、わざわざ自分が説明する必要もないのだが、つくづく、「諸行無常だな」と感じている。

 

特に、子供との時間に関しては、この言葉が、この上なく適している。

長男は15歳になる。

赤ちゃんだった長男が、自分の身長を超え、低い声で「パパ」と言ってくる。

この恐怖と絶望感は、家族を持ち、男の子が生まれれば、いずれ感じることになる。

 

それとは逆に、もし彼が別の県の大学や就職に行くとなったら、彼との生活も残り4年しかない。

人生100年時代なんて言われるが、子供との時間は、その4分の1ほどしかないと思うと、「今、この瞬間」

家族が5人揃って生活できる時間が、どれほど貴重で「幸せ」か。

残りの時間を、ただただ大切にしながら、田舎生活を楽しむ。

フリーランス

先ほども登場したのだが、収入が低くてもフリーランスをする理由はここにある。

「家族との時間が欲しい」と思った時に、自由に休むことができる。

 

仕事も時給ではないため、早く終われば、そのまま帰っていい。

早い時は昼過ぎには家にいることもあるくらいで、その時はサッカーをしている子供たちと、誰もいない公園でボールを蹴る。

それを「幸せ」以外のなんと呼ぶのだろう。

 

移住前は、妻も不甲斐ない自分のために、身を粉にして働いてくれた。

夜遅くに帰ってきて、子供たちとの時間も取れず、週末も習い事の送迎だなんだと忙しかった。

しかし、今はすぐ横に妻の両親が住んでいて、妻の友達も多くいる。

何かあれば、妻の両親が助けてくれるのだが、結局のところ、これが妻にとって最強の支えだった。

 

貧相な食事。

だけど、5人揃って食事をする。

しつこいくらい言うが、「幸せ」だ。

だって、これは「幸せ」を伝えるために書いているから。

まとめ

不安がなくなることはない。

収入は多い方がいいに決まっているし、子供の進学や、自分たちの老後など。

人並みの不安は常に抱えるものだと思う。

 

しかし、来るかわからない未来のために、今を無駄にするは必要ない。

遠くばかりを見て、「今、この瞬間」を大切にしないのは、なんか違う気がする。

将来が重要じゃないとは言っていないが、大切なのは「今」

 

今日一日、家族に思いを馳せただろうか。

 

声変わりして思春期に入り、全く可愛くない長男とする、ぎこちない会話。

新築の家を壊さんばかりに走り回り、毎日怒鳴れる次男と長女。

自分の横でフェイスパックをしながら、スケキヨ状態でパソコンと向き合う妻。(恐怖映像)

 

この「当たり前」の風景は「当たり前」ではない。

 

この瞬間は「今」しかない。

きっと、明日も隣にはスケキヨがいてくれるが、それもまた、今この瞬間とは違う別のものだと思う。

 

改めて「幸せとは何か」と問われても、わからない。

だけど、「今、幸せだ」と、心から思える日々を送れている。

それは「ずっと続かない」と分かっているから、そう思えるのかもしれない。

それか、人並みの苦労をした結果、少し落ち着くことができて、そう思えているのかも。

 

いずれにせよ。

今日もまた、この「幸せ」な1日が終わる。 

 

特別なことがあった訳ではない。

ただただ、「平凡な毎日」が心地よい。

 

テレビもYouTubeもSNSも見ない。

そこに真実はないと感じるから。

 

ただただ、目の前にある世界に感謝して。

今あるものに感謝する。

そんな日々を流れに任せて過ごすだけ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次