バイバイネクタイ

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これを「早期退社」と言わずになんというのだろう。

研修2か月。現場で3週間。おおよそ3ヶ月での退社。

 

「えー、退職の理由と致しましてはですね。非常に難しいのですが、至極シンプルにお伝えするのであればですね。」

 

「嫌だったからです。」

 

そんな、幼稚園生のような理由で退職をした。

しかし、その背景には、そもそも多少なりでも、組織に依存せずに稼ぐ「何か」があったからであって、何もなければ、高級ソファにどっぷり腰掛けた、二重アゴのチビデブに、ハンコック相当の角度からものを言われ続ける事になるのだろう。

 

今取り組んでいることや、やろうとしていることを表面的に話したら、鼻で笑われ、小馬鹿にされてしまった。

最初はイラッとしたけども、結局は、「分かり合えない人とは分かり合えない。」

という、ある種の自然現象のようなものだと思う。

磁石の同じ極がくっつかないように、それを「組織」とか「会社」とか「収入」なんてもので、強制的にくっつ続けるから、そこに歪みが生まれ、苦しくなり、最悪のケースにもなる。

 

昨日の退職時の話の中で、目の前にいる、立場は強いが物理的に弱い相手。を目の前に、色々と分析をしてみた。

なぜこの人は、自分というものを卑下し、見下し、小馬鹿にし、いかにも「何もわかってない」という口調で話を進めた挙句、しまいには半強制的に「継続」という方向に終わらせ、席を立とうとしたのだろうか。

 

確かに、この、絶賛三重アゴ進化中のコイツからは、金の匂いがする。

以前、面接という名の食事に連れ出された際に、グッチの財布を使っていて、手首には輝くカフスが付いている。

車はBMWに乗っていて、これは俗にいう「勝ち組」なのだろう。

 

一方の自分といえば、妻と共働きでなければ、家庭を維持できず、ろくに収入がない時もある。

情けない夫であり、父親でもある。

どう考えても、前者の方が「立派」な人間であることに、疑いの余地はない。

 

でも、なぜだろう「憧れない」

毎日同じ時間に、同じような容姿で、同じようなスーツを着て、同じような話をして、同じような書類を見て、同じようなテンションで、同じような1日を終える。

 

「苦痛」 

 

実は今、ブログが中断してしまった。

退職先から電話があり、統括しているの「偉い人」が話をしたいとのこと。

何回か会ったことがある。

電話相手が、お世話になった方だったので、断りづらかった。

 

けど、その「偉い人」は、組織にいれば、頭を下げずにはいられない上司だが、一歩外に出ればただのオッサンでしかない。

そのオッサンに呼び出されて話をする理由が見当たらない。

俺はブログを書きたいのだよ。

なんか調子が悪い、うちのドラム式洗濯機を、この後どうにかしないといけないのだよ。(排水の詰まりでした)

 

もう違う方向に歩いている人間の肩を叩いてくれるなよ。

そこはもう通り過ぎました。

 

話が逸れたが、そんな二重アゴLv99との話が終わり、扉を開け外に出て、階段を降りながらネクタイを緩める。

 

完全に外したいが、周囲に人がいるし、まだ敷地内なので緩めるに留めた。

そして、敷地を出て、ネクタイを外した時の、なんともいえない爽快感?開放感?牢屋だったのか、ここ?

 

ストレスで眠れなくなっていた日々から解放された。

人は不思議なもので、解放された時に、自然と口角が上がる。

朝は、キンタマになりかけのような、シワシワな顔で職場に向かったが、敷地を出た後は、美人なオネーサンとチョメチョメが終わったかのように、ツヤツヤの肌になっていた気がする。

 

そして、また電話が。

「偉い人」が何か「思い」とやらを、私に伝えたいとの事です。

告白でもされるのでしょうか。

私にはわかりません。

 

退職を伝えても、簡単に辞めさせてくれないのは何故なのでしょうか。

ましてや、3ヶ月もいないし、まともな活動もしていないにも関わらず、こんな高卒の学歴も社歴も、サガミのコンドームくらい薄い私を引き止める理由が、一体どこにあるのでしょうか。

「俺ってもしかして、貴重な人材??」

 

はぁ。自分のくだらなさに疲れた。

 

人生は苦しいが、楽しい。

こんな感情も、時間の経過と共に泡のように消えて、命が尽きる頃には、そのどれもこれもが素晴らしいと思えるのかもしれない。

「勝ち組」の気持ちは、僕には分からない。

ただ、自分が「負け組」かは分からない。

金はないが、愛してやまない家族がいることは「負け組」なのだろうか。

 

そして行き着く。またここ。

勝ちとか、負けとか。そうじゃない。

 

自分のレールを進む。

自分が選べる範囲の、自分が選びたい道を進む。

それは、誰かと比較するものでも、出来るものでもない。

「自分だけ」の道。

 

比較したい人はするだろう。

その情けない姿を笑い、馬鹿にするのだろう。

 

でも、それはさほど問題ではない。

ただただ、その道を進めばいい。

光の当たる、華やかな道ではないかもしれないが、愛する家族と、デジタル機器、美味しいお菓子、なんでも揃っている。

これ以上の「幸せ」なんて、探すだけ愚かだ。

 

そこから懸命に見下しているアイツも、本当は寂しいのだろう。

だって、本当に充実していたら、他人の事なんて目に入らないのだから。

 

そんな相手には、ビシッと敬礼でもしてあげようと思う。

なんかよく分からなけど。「了解であります!!」って、言ってあげたい。

そんで進む、マイウェイ。

そして食べたい。ミルキーウェイ。

 

こんなくだらないブログを、平日の午前から書けるなんて。

これを贅沢と言わずに、なんと呼ぶのだろうか。

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