シャフってやつですか。

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社会不適合者。略して「シャフ」

いつの間にそうなったのか。

いや、元々そうだったのか。

自分にも分からないけど、自分が「シャフ」ってやつなのだと、改めて確信したような、そんな気がする。

 

その「自覚」の要因の一つとなったのは、再就職で、約2ヶ月の研修を終え、いよいよ実践となった時。

「あ。俺、この組織でやっていくの無理だ」と思った時には、もう退職する旨を伝えていた。

気持ちが悪くなるほど悩んだが、悩んでいる時間がもったいなく、こんな気持ちで仕事をするなんて、到底無理だと思った。

 

我慢ができない。

 

毎朝繰り返される、体操、意味のない朝礼と、くだらん長話。

誰も気持ちの入っていない、上っ面の拍手。

「契約」とやらを餌にされた、合法詐欺とも言える職種。

 

こんな日々を、今後、何年も続けるなんて、あまりにも人生という名の時間の無駄遣いだと思ったし、何より胸を張れないだろ。この仕事。

重ねて、この決まりきった毎日は、奴隷や囚人と何が違うのだろうか?

違いなんて、家に帰れるか否か違いだろ。って、本気でそう思った。

もう一つは「飲み会」だ。

移住して2回ほど、そのような席についた。

何とか話を聞こうと思ったが、50近いおじさまが、ずっと大学時代の話をする。

「あの頃は」「あの時は」

 

頭に流れるMoney horseの「うっせー」

パンチラインは「昔話もいいー 今を生きてるのにー それじゃまるでゾンビー ソーリー」

 

これだけ、「武勇伝」とやらが嘲笑されるこの時代に、まだこの手の話が平然と行われていることに、ある意味驚いた。

「1ヶ月で50万使った」とか、「パチンコで儲けたとか」「風俗に通ったとか」

昔話のオンパレードを、お酒の飲めない自分はシラフで聞いているのだから、当然面白いわけがない。

 

でも、それは「その人たち」のせいではない。

むしろ、それを冷ややかに、そして相当の距離をとって見ている自分が悪いのだと思う。

その話を楽しそうに聞いている人がいるのだから、それを「つまらない」と思っている自分の思考や態度に問題があるのだと思う。

というより、そう思った方が気が楽だし、実際にそうだと認識ができる。

 

そんな「シャフ」だから。

シャフはシャフなりに生きればいいのだと。

最近は開き直っている。

 

シャフはそれほど悪くはない。

稼ぎは少ないけども、余計なお金を使うこともないし、余計な時間を取られることもない。

家族と過ごし、自分の好きなことをして、ほとんどの事を「自分基準」で決められる。

仕事も、一応「フリーランス」ってやつだから、給与が減ることを覚悟すれば、いつでも休むことができる。

 

誰の許可もいらない。

何の報告もいらない。

ただシステム上のボタンを「ポチッ」とするだけで、その日の仕事はなくなり、コーヒーを飲みながらブログを書くことができる。

「シャフ」だが、自由だ。

 

最近は「笑い飯哲夫のサタデーナイト仏教」を好んで聴いている。

元々、仏教の考え方は好きだし、専門家や著名人が、哲夫さんと話しているのは面白いが、聞くに耐えない人もいるので、それは飛ばしている。

 

お釈迦様が苦行を繰り返した後、菩提樹の下で座禅をしながら、煩悩を打ち消し悟りを得るが、当然「1人」だ。

つまり「シャフ」(違うか)

何が言いたいかというと、「シャフ」や「孤独」「1人」というのは、さほど問題ではないどころか、自分と向き合うには、この上ない環境なのだと思う。

逆に、組織に入ってしまうと、会社や上司、部下、取引先など、あらゆる方面から何かしらの影響、影響といっても良い方向よりも重荷になるような事が多いかと思う。

 

そのゴチャゴチャした環境下で、「自分と向き合う」ことは出来ないと思う。

自分では出来ていると思っても、実際は出来ていないと思う。

出来ていると思うなら、ぜひ、その組織から出てもらいたい。

そして、自分が思っている何倍も、何十倍も「自分は無力だ」ということが分かるはず。

 

話がそれてしまったが、「シャフ」とはいえ、自分の環境を否定してはいない。

むしろ肯定感の方が強くなっている。

だって、我慢したところで、どうせこんな道しか歩めない。

周囲と仲良く協力していこう。ってのが、素直に出来ないのだから。

だとするなら、バカはバカなりの道をいくしかない。

それを理解できたことが、今年の収穫なのだと思うから、来年はもう少し良い年にできるのではないかと思う。

最後に一つ。

よぎった言葉を。

 

アントニオ猪木

この道を行けば どうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ

 

きっと、そういうことなのだと思う。

だから、迷わず。覚悟を決めて。

このデフテックばりのマイウェイを、藤川球児顔負けの火の玉ストレートで、突き進んでいくの。

 

ダァーーーーー!!!!

(猪木の音楽が流れる)

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