昨年の夏頃、「せどりスクール」とやらに入会。
なけなしのお金を払った。
そして、4月1日を持って退会したが、鉄板は熱いうちに叩けってことで、ブログにしたいと思う。
その100万を仕入れに使えばよかった
せどりスクール
今思えば、冷静な判断ができていなかったのかもしれない。
移住後、大して貯金もないどころか、収入も不安定でままならないにも関わらず、勢いで「せどりスクール」とやらに入った。
もちろん、妻とも相談して決めたことで、妻も「やりたいことをやった方がいい」と背中を押してくれたが、結果的には、その入会金は仕入れに使った方が、はるかに経験値も得られて、結果も出たであろう。
何より、去年一年間は貯金もできず、苦しい生活を余儀なくされた。
胸を張って言おう。
自分にとって、「せどりスクール」は失敗だった。
まずは余裕が必要
そもそも「せどり」の前に、最低3ヶ月分くらいの、生活費の預貯金は持っておくべき。
なぜなら、せどりだなんだ。の前に、心が落ち着かないし、いつも財布と預貯金を気にしながら生活するのは苦しい。
良い商品を見つけたとしても積極的に手を出せず、安い商品ばかりをかき集めて、在庫ばかりが増えてしまうという、負のスパイラルに陥ってしまう。
「お金にお金が集まる」
これは現代の「資本主義」の縮図らしい。
当然、余裕があるだけ学びに使え、余裕があるだけ「失敗」ができる。
今の防戦一方の展開では、ジリ貧で死に向かっているだけだ。
100万の在庫
現在、20万前後の在庫で、4〜5万円ほどの利益がでる。
しかし、カードの支払いに追われるし、何よりその利益を再投資して、「複利」として運営しない限り、利益が増えることはない。
20万の在庫で4〜5万の利益が出せるのであれば、単純に100万の在庫があれば、20〜25万ほどの利益がでることになる。
月に20〜25万の利益を出せるなら、それは「普通」に働くより、かなり効率がいい。
別に仕事があれば、それにプラスαと考えると、随分と余裕はできるのではないかと思うが、その分の手間が増えることも、一応確認しておこう。
そもそも、入会金100万払ってしまったら、それは返ってこない。
しかし、「自分のお金」として使えば、
「最悪50万円でやめる」とか、
「全部損切りする」
という、選択肢が増えるし、多少なりお金は返ってくる。
しかし、スクールとやらに100万払ってしまえば、それはもう現物として返ってくることはない。
「覚悟を決めましょう」「今決めてしまいましょう」
そんな口車に乗せられてしまった、自分の思考や精神状況、生活環境を招いてしまったことが、今回の敗因理由だろう。
まずは自分で
「学ぶためにお金を払う」
これに関しては、決して間違ってはいなかったと思う。
が、その前に
「自分なりにやってみれば良かった」
自分なりに試して、研究して、自分の生活スタイルや適性に合っているか確認をする。
最後は「経験値」の差が出るから、長く続けるほど経験値・ノウハウは貯まることになるが、その「経験値・ノウハウ」は、お金で買えたとしても、「身につくかどうか」は、全く別問題だ。
いくら、ノウハウを学んでも、それが自分の性格や思考に沿っているかは全く別問題で、、身につくかどうかも別問題。
何より、自分で痛みを伴わない限り、本当の意味で「身についた」とは言い難い。
100万円払って、ゴールの近道を教わったとしても、その道を自分が通れるかどうかは別問題。
だって、その道自体がなだらかではないのだから。
道具を一式用意してもらって、その人の書いた地図をもらったとしても、歩くのは自分。
そして、その道具を使いこなせるかどうかも自分次第だし、ゴールへの地図は「人それぞれ」だとするなら、最初から自分好みの道具で、自分の進みたい道に進んだ方が、同じ失敗でも、身につく経験値が違うのだろう。
「まずは小さくでも始めてみる」
これが新しい行動やチャレンジをする上での、鉄則と言える。
最初から結果なんて出やしない。
YouTubeのせどり動画では「3ヶ月で利益50万!!」なんて謳っているが、それは最初から資金力があるか、元々かじっていた人のことだと思う。
都合の良い数字や、耳障りの良い言葉に騙されてはいけない。
まずは自分でやってみよう。
せどりで生活している人は実際にいる
スクールに入ってみると、結構な数の「カモ」がいる。(自分も含め)
中には「コミュニティ依存者」とでも言うのだろうか、期間が終わっても、毎月2万円近い月謝を払って継続している人もいるようだが、自分には理解できない。
相当余裕がある人なのかもしれないが、そんなに余裕があるのならば、せどりをやる必要はないと思うのは自分だけだろうか。
しかし、実際にせどりだけで生活している人は何人かいた。
月末になると「今月は150万でした」「50万でした」
のような報告会が始まる。
自分のような数万円レベルから、三桁まで幅広かったが、数万円稼ぐくらいなら、実現性は低くないらしい。
とはいえ、「せどりで月30万!」のようなフレーズは一部の人で、会員の中のほとんどの人は数万から10万前後がほとんど。
「それだけで生活」をしている人は、講師と呼ばれる一部の人で、講師と呼ばれる人すら「副業」としていたから、せどりがどういう性質のものかは、ある程度汲み取れたような気がする。
まとめ
「せどりスクール」の運営者・代表者の人は悪い人ではなかったと感じている。
「スクール」というビジネスをしているだけで、運営者は、実際に知識も経験も豊富で、アドバイスをもらったり、ノウハウを惜しみなく出しているように感じた。
しかし、繰り返しになるが、「100万の価値はなかった」
これは結論づけてしまいたい。
とはいえ、現在もせどりを続けている。
せどりが好きというより、自分の好きなものを集めて、自分なりのネットショップを作っている感じだ。
ネットや実店舗で、「これは価値がありそうだな」と思ったら検索をする。
そして、写真を撮って、値段をつけて、世の中に問いかけてみる。
需要があれば買ってくれるし、無ければ「いいね」の一つもつけてくれない。
このやりとりが、意外と面白い。
「せどり」というと、どこか軽率というのか、ハイエナのようなイメージがるが、「バイヤー」と言えば、多少なり聞こえはいい。
だから「バイヤー」という心持ちで、今後も楽しみながら継続したいと思う。
せどりだろうが、ブログだろうが、なんだろうが、最後は「継続力」になってくる。
過去の自分の行動を振り返れば、冷めやすく、飽きやすく、結果が出なけば、すぐ退散。
この結果が今の自分だと思えば、「納得」の一言。
昔から続けていること、好きなことがあるなら、それは「特技」と言える。
漫画を読むのが好き、音楽が好き、ゲームが好き。
などなど、その「好き」が、お金に替えられる時代なのは確か。
だけど、多くを望んではいけない。
結果的に多くなってくれればいいが、その「好き」を「お金」に飲み込まれてはいけない。
「好き」という感情を最優先に、アンパンマンのように「少しだけ」お金にくれてやる。
せどりを始めるなら、まずはそのくらいのスタンスでいいのではないだろうか。
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